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都道府県連合パズル・ゲーム研究室

パズルやゲームに関する研究結果をアップしていく予定です。

カヴェルナソロ完全版用【204→205点の過程】(資材累積6以上で除外)

カヴェルナ カヴェルナソロ解説

<元記事へのリンク>
更新前:204点の解答
更新後:205点の解答


今回の更新の一番のポイントは、事務室よりも先に宮廷納入所を作ったことです。以前、「宮廷納入所はラウンド7までに作れればルビー4つ得られるので十分」といったことを書きましたが、これは大嘘でした。(^^;得られるルビーの数は同じでも、当然早く得られれば得られるほど強くなります。それでも初めは事務室と比べると優先度は低いと考えていたのですが、決してそんなことはありませんでした。


具体的には、宮廷納入所の作成を1ラウンド早めてラウンド6にすることで、以下のメリットが生まれます。

① ラウンド8に森林の右上の猪を得る際に、タイルをはみ出して置けるようになる。
② ラウンド10に小麦を1つ多くまけるようになる。


どちらもルビーで畑を早めに作れるためです。事務室がラウンド7に遅れる分、広間タイルをはみ出して置く回数は1回減りますが、① により平地タイルをはみ出して置く回数が1回増え、相殺されます。

また、はみ出して置かなければ山地の水脈の1飯を早い段階(ラウンド7)で得られるのが大きいです。(※1)宮廷納入所をラウンド6に作ろうとすると、探索で石材を取る必要があり飯が苦しいのですが、この1飯によってなんとか足りてラウンド8以降の種まきへとつなげられます。(3種繁殖した上でギリギリ小麦2野菜2を残せる。)

② の効果は単体で見るとルビー1つで「小麦2+畑」の2点ですが、探索(またはルビー)による2点行動を2回野菜の3点に替えられる余地が生まれ、最大4点にまでなり得るので非常に強いです。種まきと貯蔵部屋の相乗効果は、それだけ大きいということです。


まとめると、実質的な効果は次のように置き換えて表すことができます。

① 宮廷納入所をラウンド6に作っても、事務室の遅れによる得点のマイナスなしでラウンド7までの収穫を乗り切ることができる。
② ルビー1で小麦を2つ得られる効率性により、探索やルビーを更なる得点行動につなげられる可能性が生まれる。

思考の流れとしては、まず ② に気づくことが出発点で、① によって少なくとも現実的に検討してみる価値があることがわかります。この時点ではまだ実際に更新可能かどうかはわからず、それは仮想探索効果の追究(解説6を参照)によって確かめることになります。


ここから先は、主に次の事を意識して改善を図っていきます。

・できるだけ得点を減らさない飯の食い方をする。
・探索やルビーはできるだけ高い得点行動のために使う。


ラウンド7までの飯状況を整理すると、前回の解答と比べて探索で猪を取る飯行動が1回減り、羊を1頭多く食べています。差し引きで1飯少ない分を水脈飯を早く得ることによってまかなっているため、ラウンド8以降にもう1飯確保する手段を考える必要があります。

まず可能かどうかは別にして、最終盤面から資源が減ったときに何点マイナスになるのかを考えます。結論から申し上げると、飯手段別の得点の減少分は以下のようになります。(理由の詳細は ※2 を参照。ロバと牛は現実的でないので省いています。)

小麦:-1.5点
野菜:-3点
羊:-2点
猪:-1点

小麦を食べることは容易に可能なので、この時点で野菜や羊の選択肢は消えます。探索で改めて飯行動をするのも、探索が2金で最低2点になることからあり得ません。最適な解答じゃなかったので詳細は割愛しますが、小麦を食べた場合も204.5点までは行けます。(ルール上は繰り上がるので同点ですが、繰り上がりなしの205点よりも劣っているという解釈です。)


さて、残ったのは小麦よりも0.5点マイナスが少ない猪です。猪は最終的に余ってはいますが、繁殖の都合上それが間に合わないタイミングで食べることができないため、制約があります。計算すると、1飯必要になるのがラウンド11以降でないと、猪で賄うのは難しいことがわかります。現状これはラウンド10になるので、他から入ってくる定常飯をさらに早める必要が出てきます。

「定常飯」とは、つまり「供給」のアクションで取れる飯や、紡績ルームや談話ルームの作成によって得られる飯のことです。(飯の量自体は変わらないため、このような呼び方をしました。)これらの中で、より早く得られるものがないかを考えます。おそらく1飯必要なタイミングがラウンド8だと難しかったかと思いますが、ラウンド10ならなんとか1ラウンド早められればいいので・・と思って粘ってみたところ、一つ見つかりました。それは「談話ルーム」です。

これまで談話ルームは、資材量的に石材を探索で1回取ってラウンド11に作るのが限界でしたが、もう1回取ってラウンド10で作ってしまいます。探索で改めて石材を取るのは一見損に思えますが、ラウンド10に部屋を作れると残りはあと4部屋になるので、ラウンド11に冒険の代わりに鍛冶工へ行けるようになり、探索回数が1回増えて相殺されます。ラウンド10の時点で空いている広間が談話ルームのスペースしかないため、このようなメリットが生まれます。

しかしこれでもまだ、探索回数が足りずに小麦が増えたことによる野菜の3点行動を生かしきれていない状態です。もう一工夫して、以下のようにアクションを変更してみます。


変更前
ラウンド10:木材切り出し(木材4,1探索)
ラウンド12:木材集め(木材5)

変更後
ラウンド10:鍛冶工(3探索)
ラウンド12:木材切り出し(木材6)


すると、木材が3減って探索が2回増えますが、この2回分を1マス柵と2マス柵に費やせば、それぞれの木材の節約分は1と2なので相殺されます。ここで考えてみてください。そもそも探索で1マス柵を作る効果は、家具製作所前提ではノーコスト2点行動です。また、猪を1頭食べれば、盤面上1マス柵が1つ減ってもギリギリ家畜は飼いきれます。・・となると、1マス柵を作るよりも野菜を取って3点にしたほうが得ですね!


以上の考察をふまえてプレイすると、繰り上がりなしの205点になります。いや~、カヴェルナって本当に奥が深い!^^最適化パズルは一般に最適解に近づけば近づくほどそこに至る論理的帰結も複雑になっていきますが、カヴェルナソロでもそれは例外ではないようです。たった1点を増やすために、これだけの考察が必要になるのだから・・・


最終盤面:205点

カヴェルナソロ完全版用【205点】

 

最後に得点の差し引き状況をまとめて終わりにします。各アルファベットが減少と増加に対応しています。

減少分
・羊1(食べた分):-3点 …(A)
・猪1(食べた分):-1点 …(A)
・羊1:-1点 …(B)
・1マス柵:-2点 …(C)
計:-7点

増加分
・小麦2:+1点 …(A)
・未使用スペース:+1点 …(A)
・野菜1:+3点 …(B)
・野菜1:+3点 …(C)
計:+8点

(A)探索による飯行動を1回減らした分を、種まきの際の畑(+小麦2)に割り当てたと考えている。羊は16→15に減る分と考えて、紡績ルームと飼料部屋のボーナス点の減少分も合わせて-3点。

(B)探索(またはルビー)で羊の代わりに野菜を取る。ここでの羊は15→14に減る分と考えて、特にボーナス点の減少はないので-1点のみ。野菜の得点は貯蔵部屋のボーナスを含む。

(C)探索で1マス柵を作る代わりに野菜を取る。野菜の得点は貯蔵部屋のボーナスを含む。

 

※1:序盤から広間タイルの置き方を少し変更して、後々談話ルームの障害にならないように調整する。

※2:「小麦,野菜,羊,猪」の各資源が減ったときの得点状況

・小麦
→ それ自体の-0.5点に加えて、貯蔵部屋前提での野菜の3点プレイ1回分が2点(最低限探索の2金)に置き換わると考えられるので、さらに1点減って-1.5点。

・野菜
→ それ自体の-1点に加えて、貯蔵部屋ボーナスの2点が減って-3点。

・羊
→ 必要最小限しか食べず、探索やルビーで取らないときの最終的な家畜の頭数を計算すると、計30頭。(羊13頭,ロバ8頭,猪5頭,牛4頭)この状態で羊を食べると、飼料部屋のボーナス点が減るのでその分も合わせて-2点。

・猪
→ 羊と同様に食べると-2点だが、その上で改めて羊を取ると紡績ルームと飼料部屋のボーナスも合わせて3点行動になる。1探索(またはルビー)で3点になる状況は限られているため、これが1回増えるということは、他の2点探索(最低限2金)を置き換えれば+1点の効果が期待できる。その前提で、相殺されて-1点にとどまる。