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都道府県連合パズル・ゲーム研究室

パズルやゲームに関する研究結果をアップしていく予定です。

カヴェルナソロ解説6【アクションの強さに関する考察】

本稿では専ら、アクションの強さについて考察していく。

どのようなアクションが強いかといったことは、慣れている人にとっては日々の多人数戦の中で感覚的に理解していることと思うが、アクションの種類が多岐に渡っている以上は抽象的な部分も多いと思われる。アグリコラなどでよく言われているのは、以下のような事になるだろうか。

・資材はたくさん積み上がってから取ったほうが強い。
・ダブルアクションを利用したほうが強い。

両方とも説明するまでもなく当然であるが、2つ目に関してはカヴェルナでは1度に複数の事ができるアクションが多いため、強さを議論する際に当てはめて考えるのは少々難しいかもしれない。

そこで、ルビーや探索といった、数多くの品物に対応している対象に目を向けてみる。カヴェルナではこのルール(つまりは自由度)があるために、アクションの価値を判断しやすくなっていると思う。ルビーと探索どちらでも判断基準になるが、探索のほうが範囲が広いので探索の場合で見ていく。

例えば、木材5を取る場合は仮想的に木だけを取れる5探索をしていると考えられる。焼き畑は「草原+畑+種まき」の3探索と等価だし、洞窟工事で石3を取れば広間2と合わせて5探索、木材切り出しで木材3を取る場合は実際の探索も含めて4探索・・といった具合になる。

このように考えると、初めに上げた2つは次の概念に一般化できる。

・仮想探索数の多いアクションのほうが強い。

もちろんこれは、仮想5探索の木材5と仮想3探索の焼き畑で前者のほうが強いと言っているのではなく、あくまで同じ品物を得る場合で比べた話である。

また、実際の探索の価値を考える際にも、この考え方は助けになる。探索で部屋を作る効果が強いとよく言われるのは、自宅作業が「犬+部屋」と、仮想2探索分の価値しかないからである。鍛冶工による実際の探索数が3なので、それを下回っているのは弱いという結論になる。

品物によって必要量が違うため一概には言えないが、実際の探索ではそれ以外のアクションで取る際の仮想探索数が少ないものを優先して取っていったほうがよいという目安になる。そうすることで、全ラウンドを通したトータルでの仮想探索数を上げることができるので、当然強くなる。

大雑把にリストアップすると、以下のようになる。(探索と比較できないものや、これまでの議論で必要なさそうなものは省く。)


仮想探索数0(探索以外では取れない)
→ 野菜,猪,牛

仮想探索数2
→ 犬,部屋

仮想探索数3
→ 種まき

仮想探索数の上限は大量だが、その品物自体は一度に少量しか取れない。
→ 小麦,草原,畑,広間

仮想探索数の上限が大量で、かつ一度に大量に取れる。
→ 木材,石材,羊,ロバ


なお、探索以外でも実現できるけれども必要な資材量が異なる「厩,1マス柵,2マス柵,木2石2のリビング」に関しては、実際の探索における仮想探索数を資材の軽減量も合わせたかたちで導き出せばよい。つまり、資材1軽減の厩と1マス柵は仮想2探索、2軽減の2マス柵は仮想3探索、3軽減の木2石2のリビングは仮想4探索ということになる。ただし、厩や柵に関しては羊やロバを取るついでに作ることもできると思われるため、仮想探索数はそれぞれ1減らした値で見るのが適切かもしれない。そう考えると、厩と1マス柵は単なる1探索で石や木を取るのと同じ効果になってしまい、羊やロバを取る以前に家畜を飼う目的以外では、探索で作るのは弱いということがわかる。

この羊やロバ&柵&厩のアクションと、リビング&増員のアクションだけは、複数アクションの中でも探索数に置き換えることができないので、シンプルに複数の事ができて強いという捉え方でよいと思う。

また、これまでの話とは別に仮想探索自体の得点行動としての効果も考えてみると、種まきは小麦2野菜2をまければノーコスト4点なので圧倒的に強い。品物を得る系では、次点が実際の探索限定の2金および2種繁殖の2点なのでなおさらである。


ここまではアクションの絶対的な強さについて考えてきたが、最後に相対的な強さについても言及しておく。当たり前だが資材はラウンドが進むにつれて積み上がっていき、最初からたくさん取ることはできない。つまり、資材が積み上がる系のアクションの仮想探索数は、初めは少ない。このような序盤は、常に仮想探索数が一定のアクションのほうが相対的に強いと考えられる。

実際にプレイする中でアクションを選ぶ基準になるのは、むしろこの相対的な強さのほうだと思うので、事前の情報整理でアクションの絶対的な強さの概念を頭に叩き込んだ上で、プレイ中は常に相対的な強さに気を配っていくことが重要かもしれない。

 

情報整理は以上です。

まだ見落としはあるかもしれませんが、このくらい丁寧に情報を整理した上で臨めば、難易度の高い限られた要素(増員タイミングや家畜の飼い方など)を除いては、試行錯誤しなくても損得計算だけで詰めていけるようになると思います。

ちなみに筆者はソロゲームの経験がなかったこともあり、深く考えずに始めてしまい途中で何度も見落としに気づいてやり直すことになりました。最適化パズルに長く親しんできた者としては、不徳の致すところです。(^^;改めて、ソロゲームは列記とした最適化パズルなんだ!・・ということを実感しました。

これにてカヴェルナソロの解説は終了します。
長文を読んでくださってありがとうございました。


追伸:解説をアップしている最中にまた新たな見落としが見つかったため、まだまだプレイは続きそうです。これまで述べている事と矛盾するかもしれませんが、ソロゲームは何度も見落としが発生するくらい難しいほうが、長く楽しめてよいのかもしれませんね。^^いつまでも終わらない事を「楽しい」と感じる方は、おそらくソロゲームに向いています(笑)。最適化パズル全般についても然りです。