都道府県連合パズル・ゲーム研究室

パズルやゲームに関する研究結果をアップしていく予定です。

カヴェルナソロ解説4【その他の部屋の考察】

残りの部屋についても、順番に見ていく。基準はボーナス点系の部屋のときと同様。

A:絶対に使いたい
B:できれば使いたい
C:使えるかもしれない
D:使えない

・シンプルリビング
→ リビングの資材が足りない時も、これで増員できる可能性がある。ソロゲームでは多人数戦と比べて1手の価値が高いので、このメリットは大きそう。資材が足りている時でも木1もしくは石1を軽減することで、その後の展開で部屋点の3点分を取り返せるようなら使える。その意味でどういった時に使えるのかが明白な部屋。C。

・ミックスリビング
→ リビングよりも木1石1多く使って、1点増え家畜が2頭飼えるようになる。メリットがデメリットを上回るようであれば使える。基本的に資材が余るようなら手数を使わずに1点以上なので、どこかで使いたい。C。

・カップルリビング
→ リビングを2つ作る場合と比べると、1点減り部屋を作る1手(もしくは1探索)軽減+1広間確保。資材を用意できるようなら使ったほうが強そうだが、探索によって木2石2でリビングを作る場合よりもかなりの資材がかかるデメリットもある。使えるかどうかは状況次第か。使うと談話ルームで最大ボーナスを得るためにエントランスホールの利用がほぼ必須になるが、これはメリットにもデメリットにもなり得る。C。

・追加リビング
→ 6人まで増やして最高点を目指したいのでA。既に前項で議論に挙がっている通り。

・クッション室
→ 羊は犬でも飼えるので、序盤の使いどころはないか。自然にプレイしても家畜が大量に余る展開になるようなら、ここに羊を6頭飼うことで他の家畜が溢れないようにできれば、飼料部屋前提で10点の効果がある。ワンチャンそれくらい。C。

・朝食室
→ 牛を飼うためにこの部屋を使っているようでは弱そう。そもそもソロゲームでの牛はルビーか高レベルの探索によってしか取れないので、流れ的に繁殖は中盤以降になり、その頃には柵を作れるように持っていきたい。仮に家畜が余る展開になっても、飼料部屋前提で最大4点にしかならない。D。

・切株室
→ この部屋を使わなくても家畜を飼う手段はいっぱいあるし、そもそも種まきの得点効率が良い以上、空き畑自体ができにくい。D。

・仕事室
→ ソロゲームには坑道工事アクションがなく、すべて「広間+広間」でタイルを置けるため利用価値はゼロ。D。

・宿泊室
→ うまく生かせれば強い系。ラウンド8以降の増員で3金を得るだけでは弱いので、使うなら早期増員やルビー鉱床を生かすかたちに持っていきたい。増員が早まることで手数が増えれば、相乗効果を期待できる。ただし、ソロゲームには成長アクションが無いため、探索でリビングを作る手段を生かせない点は不利。ルビー鉱床も、部屋をたくさん作る戦略とは相性が良くない。いずれにせよ効果を数値化しづらい部屋なので、使う場合を試してはみるべき。C。

・鍛冶屋
→ 場の鉱石の数量的に、武器倉庫や備蓄倉庫を目指すなら必須の部屋。それ以外の状況では低レベルの武装を繰り返しても弱いし、少しレベルが増えたところで得点にさほど差は生まれないため、利用価値はほぼ無い。手数がどのくらい残るかにもよるが、スムーズに作れそうなら武器倉庫を目指してみるのも有りか。展開次第。C。

・炭鉱所
→ 部屋をたくさん作って最高点を目指す以上、鉱石の鉱床は作りにくいし鉱石を得る効果も弱い。最後に広間が余っているときに、1探索で家具製作所と石材採掘所前提のノーコスト3点になるくらい。C。

・建築家
→ 家具製作所と石材採掘所で木と石を軽減する以上は必要ない。そもそも自分だけが資材を取れるソロゲームにおいては、代用は軽減よりも弱い。D。

・資材商
→ 点数を減らして資材を得る効果なので、それに見合うだけの使い方をする必要がある。基本的に資材量計算の結果から、家具製作所と石材採掘所による軽減で十分に思えるし、この部屋を作っているくらいなら普通に資材を取っていったほうが強そう。D。

・宮廷納入所
→ ルビーを4つ降らせられる効果は強い。貯蔵部屋前提なら部屋点と合わせて14点になり得る。3つでもまだ強い。2つだと8点なのでこのくらいが及第点か。ルビーはさまざまな用途に使えるので、状況によってはもっと増える可能性もある。ラウンド10以前限定のボーナス点系の部屋という見方もできる。B。

・犬の訓練所
→ 家具製作所の下位互換でしかない。D。

・石切り所
→ 石材採掘所の下位互換。D。

・鉱脈
→ 序盤の貴重な1手(1探索)を使って鉱石を降らすのは、武装争いをする必要のないソロゲームの環境では弱そう。鉱石倉庫や鉱石交換、武装などさまざまな用途を考えても、せいぜい1手平均4点くらいの価値にしかなりそうにない。序盤の手を拘束した上でこれでは弱すぎる。D。

・食肉調理場
→ 家畜を食べれば食べるほど飯になる部屋。家畜は羊とロバが場に積み上がるし、探索でも同時に複数(異種の家畜を)取れるので、生む飯の量はトップクラス。飯が足りずにどうしても収穫を乗り切れない場面があると必要になりそうだが、点にはならないので使わないですむならそれに越したことはない。C。

・調理場
→ 使う場合は小麦+野菜をたくさん飯にしないとメリットを生かせないが、貯蔵部屋前提では得点が大幅に減るのでまったく噛み合っていない。貯蔵部屋によるボーナス点があまりに魅力的な以上、使う価値はない。D。

・作業場
→ 効果自体地味で、1手の価値が高いソロゲームでは弱そう。実際、低レベル(4レベル以上)の探索で1資材と2飯が等価になることを考えても、有効に使えるのは自然に資材が余る展開になった時くらいか。それでもすぐに得られない飯のために部屋を作るのはやっぱり弱い。D。

・採掘場
→ 鉱石倉庫や炭鉱所の説明と同様に、基本的に部屋中心で鉱床を作らない戦略で臨む以上は使いどころがない。D。

・飼育場
→ 家畜をたくさん繁殖させるほど飯を生むが、それは飯基盤が確立されていくことを意味するため、家畜を食べないですむ分の得点を生む部屋だと考えたほうが適切。全種繁殖できれば、飼う場所さえあれば1回の収穫あたり2~3点にはなるイメージ。また、探索による2種繁殖も強化される。紡績ルーム、搾乳ルーム、飼料部屋との相性は良さそう。使えるかどうかは展開次第か。最後の収穫時に得る飯は使えないため、十分得点につなげるには遅くともラウンド10までには作って、2回以上の収穫で生かしたいところ。C。

・平和広場
→ 部屋をたくさん作りたい以上、探索の利用は必須なため武装解除できるのは最後くらいか。低レベルの武装と解除を繰り返しているようでは弱そう。正しくプレイする限り、この手のゲームは一般には最後は家畜が繁殖し飯にも余裕が生まれると思われるため、最後に大量飯を得られる効果は限定的。祈祷部屋とのコンボがワンチャンあるくらい。ほぼそのためだけのC。


まとめ

A:談話ルーム,主倉庫,掃除部屋,貯蔵部屋,家具製作所,石材採掘所,事務室,追加リビング
B:紡績ルーム,搾乳ルーム,飼料部屋,宮廷納入所
C:ビアルーム,鍛冶ルーム,石材倉庫,予備倉庫,武器倉庫,備蓄倉庫,祈祷部屋,書斎部屋,シンプルリビング,ミックスリビング,カップルリビング,クッション室,宿泊室,鍛冶屋,炭鉱所,食肉調理場,飼育場,平和広場