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都道府県連合パズル・ゲーム研究室

パズルやゲームに関する研究結果をアップしていく予定です。

カヴェルナソロ解説2【ビアルームと貯蔵部屋の強さ比較考察】

厳密にビアルームと貯蔵部屋の得点効率を比較すると、以下のような考え方になる。

小麦と野菜を均等にまいていくと、それぞれの数量は2:1に収束する。この状態ではビアルームと貯蔵部屋は等価(※1)だが、畑に植わっている小麦はビアルームで変換できないため考慮する必要がある。

種まきを有効活用する前提で、ラウンド11と12に小麦を2個ずつまくと、最終的に植わったままになる小麦は6個で、変換できない分のマイナスは6点。ビアルームの部屋点3点と相殺すると、差し引きマイナス3点。

一方、貯蔵部屋はビアルームよりも作るのに野菜2多く必要。野菜は貯蔵部屋前提では1個3点なので、初め6点のマイナスを背負っている計算になる。つまり上記の結果と合わせて、貯蔵部屋のほうに差し引きマイナス3点。

さらに、供給のアクションでも小麦が入ってくるのでその分も考慮する。小麦を1個得るたびに、ビアルームの側にプラス1点。妥当な線として仮に3回供給に通ったとすると、プラス3点。ここまでの考察で、貯蔵部屋のほうにマイナス6点の状況。

その上で、純粋な点行動としての小麦や野菜の獲得を考える。ビアルームによる小麦の1.5点、貯蔵部屋による野菜の3点はともに有効な点行動なので、探索やルビーによって得る機会が1回あるたびに1.5点ずつ貯蔵部屋のほうにプラスになる。そう考えると、6÷1.5=4回以上その機会があれば貯蔵部屋のほうが強くなり、無ければビアルームのほうが強くなる。(※2

この結果から、あくまで最高点を目指す以上は貯蔵部屋から試すのがセオリーで、プレイしてみて探索やルビーによる自由度が低そうであればビアルームにも試す価値が生まれるという結論になる。

実際は貯蔵部屋のほうが強い要素はまだまだあるが、下記の2点は少々高度でプレイ前に気づくのは難しいかもしれない。気づくことができればより正確な情報を得られるし、気づけなくても現段階では貯蔵部屋のほうがビアルームよりも優勢なことがわかれば十分である。

・種まきでは小麦も野菜も1個まくたびにプラス1点という意味では等価だが、野菜のほうが早く畑が空くため、野菜を優先的にまいたほうが次回以降の種まきに有利になる。例えば、畑が3つしか空いていない場合、小麦2野菜1をまくと2ラウンド先にはその中の1つしか畑が空かないが、小麦1野菜2をまくと2つ空き、次にまける種の量が増える。この基準で野菜を優先的にまいていくと、小麦と野菜の数量は実際は2:1よりもより野菜が多いかたちになり、貯蔵部屋のメリットが大きくなる。

・飯に関しても、種まきにおける小麦と野菜はどちらも1個まくたびにプラス2飯で等価。だが小麦のほうがより「細かく」食べることができる。つまり、2飯分にあたる小麦2もしくは野菜1が手元にあって収穫を迎え、あと1飯だけ必要な状況を考えると、小麦を食べれば種を1つ残すことができるが、野菜を食べてしまうと一気に2飯に変換され残すことができない。この事は、野菜よりも小麦を優先的に食べたほうが、次にまくための種を残しやすいということを意味する。まく種がなくなってしまい、改めて取る必要が生じたらそれは一般には損である。このように考えると、得点につなげるためには小麦を温存しなければならないビアルーム(※3)よりも、野菜を温存する必要があって小麦はそこそこ食べてもよい貯蔵部屋のほうが、種まきをより有効な点行動につなげていきやすいので有利である。

※1:仮に小麦10個、野菜5個なら、貯蔵部屋の得点は2×5=10点。小麦10個をビアルームで変換すると15金で、小麦点5点が減るのでこちらも差し引き10点。

※2:探索においてはビアルームでは小麦よりも2金のほうが強くなるため、厳密にはもう少しビアルームのほうが強いかもしれない。ただ重要なのはそれぞれの部屋がどういった状況で相対的に強くなるかということであり、結論を導くまでの数値はあくまで目安である。

※3:ここでは、ビアルームによる小麦の飯変換の効果については考えていない。そもそもこの効果を利用するには先にビアルームを作っておく必要があるし、序盤の貴重な手を割いてまで飯のために部屋を作るのは、よほど大量の飯が得られるか収穫を迎えるにあたって差し迫っている状況でなければ弱い手だと思うからである。